2004. 12. 1  ウェーブ
 
 やっぱり疲れが取れてなかったらしい、っていうか昨日の夜遅くまでワイン飲んでたから朝寝坊した。ツライけど準備して山へ。ゲレンデはすっげ〜寒い。Tバーが動いてないので朝一のゴンドラに乗ってトップに行くと、強風の視界不良で斜面状況が把握できない。根性決めて落ちていったが顔が痛いぐらい寒い。ネックウォーマー忘れたし薄着で着ちゃったのね。ゲートはGSだったけど1本だけしか入らなかった。ウェーブも起伏が全く把握できないので危なくてムリ。気分がのらないのでレストハウスに退散。お茶して下山。 
 家に帰ってお昼寝。全員参加のコントレとビデオミーティングがあったけど、寝ていてブッチしちゃった。まだまだお疲れみたいです。 
 
写真:小嶋アカデミーに参加のクヮンギーくん(韓国人)。 
  
 

2004. 12. 2  さよなら倉ちゃん
 
 今日も寒い。ネックウォーマーは持ってきたけど、また薄着で来ちゃった。雪と強風でウェーブは埋まっていた。それでもとりあえず入ってみたが、吹き溜まりにノーズが刺さって危険。今日もウェーブはムリ。ゲートはSL。わりと間隔が広いのでフリースタイルでも入れた。でもやっぱり寒くて早々にレストハウスにドロップイン! その後、数本ゲートに入って下山。 
 コントレで久しぶりに裏山に入ってみた。初めて入るところは何か新鮮で楽しい。細かい脇道とか1時間ぐらい歩き回って気持ちよかったぁ。倉原くんは明日の早朝帰国してしまうので、上島組の皆さんとお部屋でしっとりと送別会しました。倉ちゃんお疲れ様。また日本のレースで会いましょう。 
 
写真:倉ちゃんです。 
 
  
 

2004. 12. 3  キャンプ終了!
 
 キャンプ最終日です。田尻、小栗、沼田の3人は明日帰国してしまうのです。今日のセットはSL。週末にクータイで行われるパラレルSLレースの最終調整ですね。タイム計測器も使って本番を意識したトレーニングしていました。インターバルの狭いセットでフリースタイルには厳しいので、数本入ってウェーブに移動。整備が入っていないのでシェイプは悪いが、頑張って攻めてみた。結構深くて飛ばされそうになるが、しっかり運動すればちゃんと入れる。10連以上の荒れたウェーブは恐怖心との戦いで良い練習になりましたわ。 
 みんなそろそろ帰り支度なので、お土産や思い出作りにIMSTへ(またIMSTかよ!)。達、ルミ、ミヤは、いつもは行かないIMSTの奥にある石畳の街並みで街ブラ。ウィンドウショッピングしたりカフェったりして、まったりとIMSTを楽しんだ。いつもIMST来る時は弾丸ツアーだったからね。 
 夕食後マーティンのレストランで合同誕生日会。ミヤ、沼田、タカの3人がキャンプ中に誕生日だったんだよね。その後、明日帰る3人の送別会で盛り上がってたようです。みんなお疲れ様! 
 
写真:カフェでまったり 
 
  
 

2004. 12. 4  林ツアーズ
 
 本日は林ツアーズをご利用頂きまして、まことに有り難うございます。目的地はSolden、運転手は私、林が安全運転で運行いたします。和田さま、桜井さま、狭間さまと共に魅惑のSoldenへ出発。Soldenはピッツタールのお隣のゲレンデで工藤プロや長岡プロ、多くのクロスライダー達が今年トレーニングで訪れています。広大なリゾート型ゲレンデでゴンドラ(なんと4本!内1本は今年事故で落ちたが幸い怪我人無し。)やリフト(フードクワッドも6人乗りも有るぞ!)が充実しており非常に快適です。天候は快晴の青空に恵まれ、絶好の観光日和。コース脇の氷河の断面や崖から突き出たビュースポットなどで記念撮影し観光気分を満喫。生憎の雪不足により上部ゲレンデしか滑れませんでしたが、Soldenの変化に富んだ斜面を林のハイスピード・ガイドと共に攻めまくり!帰りには麓のリゾート街をプチ観光。(殿方にはストリップなどもございます。もちろん行ってませんよ。)皆様には大変ご満足頂けたようです。 
 今日でマーティンのレストラン・ディナーは終了。毎日美味しい料理を有難う! 明日アルペン選手達はクータイでFISパラレルSLレース。みんな頑張れ〜。達とかの出ない人たちはOFFです。 
 
写真:Soldenには岩盤をくりぬいたトンネル内を滑れるんです。 
  
 

2004. 12. 5  レース観戦
 
 最近睡眠時間が少なくて辛かったが、今朝は昼近くまでゆっくり寝て復活。アルペンライダーたちはレースに向けてストレッチやワクシング等の準備して、昼頃クータイに出発していった。レースに出ない人は2時間ほど遅れてクータイ到着。 
 クータイはSoldenのかなり手前にある割とリゾートなゲレンデ。氷河のゲレンデではなく標高もそれほど高くはないので、今の時期は殆ど人工降雪でレースバーンは硬く締まっている。コースも短くSLで20旗門未満で20秒程度。最初の2旗門ぐらいが急斜面でリズムが取りにくく、短いなりにも斜面変化や片斜面などがあり結構難しそう。キャンパーたちも硬い斜面とバーンの荒れに苦戦していました。 
 K-snowキャンプで1本目を通過したのはミヤ&キング。しかし2本目はどちらもミスしてしまい決勝には進めず。短いコースなので1ミスが命取りなのです。我々日本人の中では小嶋アカデミーのユウキが安定した良い滑りで決勝に進出し12位と健闘しました。クータイは2連戦で明日も同じくパラレルSLがある。明日は勝ちにいこう! 
 
写真:キングの1本目。 
 
  
 

2004. 12. 6  レース2日目
 
 日曜は混雑が予想されるが、 達、桜井、狭間の3人はピッツタールに滑りに行った。達、ミヤ、タカの3人以外は7日に帰国してしまうので、二人にとって滑れるのは今日が最後。思いのほか空いていて調子がよかった。ウェーブを桜井くんと攻めてみました。シェイプはかなり良くなったけどピッチの割に深い。結構スピードが出るので、全部走らせての完走はムリ!スピードコントロールしないと、リズム外して叩きつけられちゃう。色々なアプローチでウェーブ攻略を試してみたが、まだまだ完成してない。もう少し頑張りましょう。 
 下山して今日もクータイのレース観戦に出発。昨日より早く出たので女子の予選に間に合った。が、残念ながら我々キャンパーから男女共に予選通過者は無く、通過したのはナショナルチームの家根谷選手(女子)、川口選手、戸崎選手(男子)だけでした。そひて決勝は全員1本目で終了していました。今日は海外のワールドカップ選手も参加していて、FISとはいえかなりレベルが高かった。観ていても感動するようなライン取り、運動、バランスの滑りで勉強になりました。とりあえず、みんなお疲れ! 
 
写真:熱い(宴好きの)サポーターたちです。 
  
 

2004. 12. 7  最後の観光
 
 昨日の疲れも有るので全員でOFF。明日にはみんな帰ってしまうので、インスブルックで観光&お土産購入。達はまだ帰国しないので観光に出発。今回の目的地はアムブラス城。ガイドブックの適当な地図を頼りに、適当に車を走らせるが見つけられず。マックのホットスポットでインターネット検索するが、ドイツ語判んねえ。しかたなく通行人に聞いてみるが、「知らない」と言われちゃった。ふと視線を上げると、目の前の丘の上に有るじゃないですか、城が!IKEAの近くでした。 
 そして待望の城にドロップイン。第一印象は「寒い!」ってことかな。外の温度と変わらないじゃん。トイレが一番暖かかった。甲冑や武器などが展示してあり、「ホントにこんなの着て戦ってたの?」って感じだった。スパニッシュ・ホールって広間が有って、木工装飾の天井が印象的だったな。お風呂なんかも有ったけど、どうやって使っていたか理解不能。城は面白いねぇ。 
 城を堪能してみんなと合流。工藤プロに教えてもらった「パパジョーズ」ってスペアリブの美味しいお店で最後の晩餐。ミヤ、ルミとシェアしてシーフードジャンバラヤ、リブ、フライドチキン、シーザーサラダ、ガーリックブレッドを頂いた。かなりのボリュームで大変満足です。 
 帰ってみんなはパッキングに奮闘。重量は大丈夫かな? 
 
写真:甲冑の股間が!要チェック。 
  
 

2004. 12. 8  旅立ち、そして静寂
 
 皆様は旅立ちの朝です。ルミは出発5分前に起きて、かなりパニック状態で準備してたけど、みんな無事旅立って行きました。お疲れ様〜。残った達、タカ、ミヤは、今日から小嶋アカデミーのお世話になって山に上がることになるのだ。 
 今日のピッツタールは快晴。滑りを変えてみようとセッティングいじってみた。前後とも3度前にふってみた。切り替えがスムーズになって良いけどイマイチ乗れていない。今日はこのセッティングで慣れる事に専念して、ゲートには入らなかった。 
 早めに下山してIMSTに買い出し&ネットに出かけた。今週末のワールドカップ観戦のためのレンタカーも探しに行ったがIMSTには無く、親切な車屋さんが電話で探してくれた。しかしVWポロで1週間450ユーロとちょっと高く、借りる気にならなかった。またもや電車の旅に決定。 
 久しぶりに夕方時間に余裕があったので、たっぷりジョギングした。今までキャンパーたちが住んでいた家に明かりが点いていないのを観ると、急に寂しい気持が湧いてきた。3人で力を合わせて生きていきます。 
 
写真:みんなの置いていった食材。マヨネーズとケチャップ多すぎ! 
  
 

2004. 12. 9  イマイチ乗れてねぇ
 
 久しぶりにゆっくり寝て5時に気持ちよく起きた。ゲレンデに行くとワールドカップ遠征組の二星コーチ、千村、長嶋、土井の4名が滑りに来ていた。週末のナースフェルドで開催されるワールドカップ前に軽い調整していたようです。長嶋は昨夜、工藤プロの家にいるキャンパーたちにかなり飲まされたらしく、体調不良で辛そうでした。鬼が居るらしい? 
 今日のオイラの課題は変更したセッティングで急斜面深回りターン。フロントサイドで腰が入りきっていないのね。二星コーチのアドバイスでイイ感じに修正できてきた。当分このセッティングで滑りを煮詰めることに決定。今日のゲートはGS&SL。GSはややピッチの狭いセットで、キッチリ運動しないと入れない。SLは次のワールドカップ対策で急斜面に振り幅の広いセットで、お話にならないぐらい入れなかった。アルペンでも頑張ってイッパイイッパイって感じ。相変わらず手強いねえ。今日はがっちり14時ぐらいまで滑って下山。疲れたぁ〜。 
  
写真:たまにはオイラの滑ってる写真もいかが? 
  
 

2004. 12. 10  快調!
 
 朝目覚めるとキッチンから良いにおいが。ミヤが朝5時位から肉焼いてました。もちろんタカと共にゴチになりました。 
 今日のゲレンデも快晴で暖かい(-4℃)。ゲートセットはGS。昨日と同様キッチリ運動して上から入らないと厳しい感じ。イメージを変えて足や息が限界になるぐらいMAX運動してウォーミングアップ。フロントサイドがイイ感じになってきた。その良いイメージでゲートに突入。ラインもしっかりイメージできてフルカーヴで完走。もしかして今シーズン初完走?ちょっと嬉しい。ゲートは調子よく終了。タカもイメージ良く滑れたようで楽しんでいました。ミヤは・・・頑張れ! 
 そして15連ウェーブは未だ完走できず。やっぱりスピード乗ってくると浮いちゃう。中盤でリズムが合わず、弾かれて背中から叩きつけられた。久しぶりに「やっちゃった〜」ってドキドキ感を味わいましたわ。幸い体は無事です。 
 
写真:お戯れの上島組長。カメラを向けると何かしてくれる。オラと同じニオイがする。 
 
注:ネット環境の都合で、写真のアップはまた後日。1週間程ワールドカップ観戦に出かけるので、アップもお休みします。申し訳ありません。 
  
 

2004. 12. 11  ホフツァイガー!
 
 ホフツァイガー!(はい、鼻から息を吐く様に)HochZeiger。行ってきましたホフツァイガー。住んでるWENNSから車で10分ぐらいの距離にあるゲレンデです。次のワールドカップ対策で、竹内選手が硬い急斜面を練習するためにみんなで来ました。 
 標高は2500m程度で氷河じゃなく、今の時期は100%人工降雪のカチカチバーン。オープンしているバーンも少ないが、斜面変化やうねりが多くアイスバーンということもあり手強い。開いていないコースは、まだ岩や地面が出ていて滑れない。行けそうなコースを試しに行ってみたら雪が薄くて岩踏みまくり。元々やられ気味の板が、ホントにやられちゃったね。気を取り直してオープンしてるバーンを滑ることにした。久しぶりの硬いバーンに手こずりながらも頑張って攻めてみた。時間が経つにつれ氷が磨かれてエッジが噛まなくなって更に手強い。ただコースを滑り降りているだけで面白いのも久しぶり?ヘロヘロになるまで滑り込んで楽しかった。全面滑れたら超楽しいこと間違いないね。 
 疲れた体にしっかりアミノ酸(AMINOVITAL PRO使用)補給して、明日からのワールドカップ観戦準備しましたとさ。今回のオーストリアは移動が多いねぇ。楽しいんだけどね。 
 
写真:正面のバーンに貼ったゲート。こっちのピステは営業中に平気でゲレンデ内を走ります(先導のモービル等は無しでね)。 
  
 

2004. 12. 12  続・世界の車窓から(またかよ!)
 
 はい、またもや電車の旅でございます。今日からの日記は長いぜ〜。覚悟して読んでね。目的地はワールドカップ開催地「ナースフェルド(オーストリア)」。電車の時間も乗り替えもインフォメーションで確認済み。余裕だぜ! 小嶋さんにIMST駅まで送って頂き、前回苦戦した券売機にリベンジ!表示を英語に変えてと・・・う〜ん、どれ買えばいいんだ?チケットの種類がいくつか有る。とりあえず適当に行き先を入力したら、それっぽい金額のチケットが買えた。ホーム確認して電車を待つが来ない。何かアナウンスがあったが分かんない。発車時間を過ぎても来ないので駅員に聞いたら、「5分遅れ」だという。ちょっとまて、次の乗り替え時間は5分程だったはず。せっかく用意した乗り替え時刻表は、既に使えないのか? まぁ行けば何とかなるな。 
 
 遅れて到着した列車に乗って珍道中{第二章}開始。次の駅「Oetz」で築地&白鳥選手と合流。最初の乗り替え駅インスブルックに到着。乗務員に確認すると「そのまま乗っていなさい。」という。なかば疑いながら乗って出発。するとさっきの乗務員が、わざわざ次の乗換駅を教えに来てくれた。だんけしぇ〜ん! 無事乗り替えて次の乗り替えを確認すると、予定の乗り替え電車に乗れる事が判明。知らない間にリカバリーしてた。1回乗り替えが増えただけだったね。3人だし結構余裕。 
 
 ランチしたり日記書いてたら最後の乗換駅「Villach」に到着。次の電車が7番ホームで有ることは乗務員に確認していたので、迷わず7番ホームに向かうが電車がない。まだ少し時間があったので待っていたが電車は来ない。不安になって近くにいた鉄道作業員に確認すると、「1番ホームだ。」という。なぜ?駅の時刻表にも7番と書いてあるのに?とりあえず3人で1番ホームにダッシュ!しかしまさにタッチの差で列車は出発していった。呆然と立ちつくす3人でした。次の電車を確認すると2時間後。嗚呼、何して待とうか・・・とりあえず駅前のカフェにドロップイン。気分転換にBeer飲んで大富豪(トランプね)していたら、アッという間に時間になった。カフェを出ると千村&長嶋選手と出会った。本来は二星コーチと車で移動する予定が、荷物が多すぎて乗れなくなり電車で移動していたらしい。再度ホームを確認して電車に乗り込んだ。また大富豪してたら、アッという間に目的の「Hermagol」に到着。二星コーチに迎えに来てもらい宿へ向かった。 
 
 宿の予約は工藤プロが住んでるアパートのオーナー・ピーターさんに電話予約してもらっていた。宿の場所は便利なことに、クロスコースのゴールエリア前。「でかしたピーター!」ってかんじ。宿のスタッフに予約確認すると何やら様子がおかしい。「予約は無い!」とか、「誰が予約した?」とか、「電話番号は?」とか聞いてくる。二星コーチと共に一生懸命説明(否、達の英語は意味不明だったな・・・)してたら、別のスタッフがやってきて、予約を確認してくれチェックインが完了した。どうやら最初のスタッフは、レストランの予約と勘違いしていたらしい。フロントの場所が判らず、併設するレストランで聞いたのがまずかったな。とりあえず部屋に荷物を運ぶと、電気が点かずに真っ暗。暖房もついてなくて寒い。おかしいと思いフロントに確認するが、「部屋間違えてない?」みたいな事を言われた(多分オイラの英語が通じてなかった)。別のスタッフが部屋に案内するためについてきたので、ジェスチャーでアピールしたらやっと理解してくれた。ブレーカーが下りたままになっていたらしい。電気も暖房もついて、やっと移動完了。しかし広いコンドミニアムが暖まるのに数時間を要し、その間ジャケットを脱ぐことは出来なかったのであった。 
 
 またもや旅の醍醐味を味わった一日だったね。嗚呼、疲れた・・・。ワインでも飲んで寝るべ。ああっ!ワインオープナーが無い!はぁ・・・。 
 
写真:電車に乗り遅れ呆然とする3人。 
  
 

2004. 12. 13  ワールドカップ1日目:公開練習
 
 今回の宿は朝食付き。レストランに下りるとオーストリアの一般的な朝食(センメル(丸いパンね)、チーズ各種、ハム各種、シリアル、ジュース、コーヒー等)が用意されていた。センメルが美味い。腹一杯頂きました。お昼用にセンメル1個をコソッと頂いたのは内緒の話。 
 滑る準備して早速クロスコースに移動するが、ここのゲレンデ自体がヤバイわ。アイスバーン&石だらけでピステもボコボコ。急斜面、うねり、斜面変化もたくさんあって超手強い。とりあえず板は本当に死にましたわ。エッジも滑走面もボロボロ。 
 クロスコースは迂回コースを利用したようで、観戦ポイントが無い。仕方なくコース脇を歩いてコースチェック。コース概要は、割とノーマルなスタート、高さのあるアップ系とんがり山( 八←こんな形ね)、3連ウェーブ、小キッカー、右バンク(1)、左バンク(2)、ウェーブ、右バンク(3)、左バンク(4)、右バンク(5)、左バンク(6)、少し間があいて右バンク(7)、2連ウェーブ、ステップダウンキッカー、右バンク(8)、キッカー、キッカー、ゴール。 
 前半のポイントはとんがり山で如何に浮かさず走らせるか。そして第2バンクまでの低速セクションで如何に減速要素を減らして走らせるか。中盤のバンクセクションは第3&5の右バンクが共に落ちながら巻き込んでいて、第4&5の左バンクは縦長という構成でコークスクリューバンクとなっている。スピードも乗ってくるし圧が急激に加わるので、カーヴィングで繋ぐライン取りが難しそう。そして第8バンクでのMAX圧に耐えるライン取りとポジションって感じかな。結構難しそう。千村選手は後半のセクションで、板の走りがいい感じでした。築地選手はキッカーのランディングで膝を痛めたらしく戦線離脱。 
 達も実際にコースに入りたかったけど、それはムリ。ワールドカップ選手の滑りを観て勉強していました。公開練習が終わってからこの広大なゲレンデを滑り倒そうと、あちこち行ってみたがキビシ〜のね。先の見えない斜面変化やうねりがホントいっぱいあって予想がつかない。ここで滑ってたら逞しい滑りが身に付きそう。板はホント死ぬけどね。 
 夜には工藤プロと長岡プロが、FISのアルペンレースを終えてやってきた。工藤プロはキャンパーである築地&白鳥選手のサポートをしに。そして3人でHermagolのレストランでディナー。適当にオーダーしたけど、何となく美味しい?料理を頂いた。 
 さあ、明日は予選タイムレース。みんな頑張れ。 
 
写真:中盤バンクセクションからゴール。ゴールエリア横にあるのが宿泊しているHAUS KARNTEN。特等席です。 
  
 

2004. 12. 14  ワールドカップ2日目:第1戦予選
 
 我々の住んでいる宿はクロスコースのゴールに有るので快適なんだが、周りにお店が無い。ホテルのレストランだけ。長岡プロは怪我した築地選手を連れてOetzに帰ってしまうので、今日から車が無い。だから帰っちゃう前にHermagolまで下りて食材を買い出し。 
 
 ゲレンデに戻るとちょうど男子の予選1本目が終わるところだった。残念ながら千村&長嶋選手は1本目予選通過していないが、今回は2本滑ったベストタイムの上位32位が予選通過なので2本目に期待。そして女子の2本目がスタート。コース全体は見渡せないので、女子2本目はスタート直後しか観られなかった。土井&白鳥選手共に割と安定した滑りでバンクセクションに入っていったが予選通過ならず、残念! その後男子2本目は中盤バンクセクションで観戦していたが、外人選手はコークスクリューをゴリゴリカーヴィングで斬って加速していった。セーフティーネットのギリギリを通っても決してズラさないのには驚かされる。必ず板を回せる自信があるのか、キレてるだけなのか?千村&長嶋選手は後半のハイスピードバンクでバランスを崩し、転倒はしていないものの予選通過は果たせなかった。う〜ん、世界の壁は厚い・・・。今回はもう1戦あるので頑張ってくれ。 
 
 予選終了後は、荒れて石だらけでアイシーなバーンでトレーニング。今回のクロスコースをイメージしたターンをしようと思うが、なにぶん先の状況が読めないゲレンデなんだよね、ホント。頑張ってゴリゴリカーヴィングしてみた。最近腰の位置が気に入らなかったんだけど、結構いいイメージが出来たので本日は終了。 
 
 晩ご飯は工藤さんに料理してもらいました。ホントおいらダメな子。ご馳走様です!片付けはもちろんやっておきまッス! 
 
写真:本日のディナー。 
  
  
 

2004. 12. 15  ワールドカップ3日目:第1戦決勝&第2戦予選
 
※ ただいま!昨日遠征から帰ってきました。日記再開です。また読んでやってください。 
 
 先に第2戦の男子予選タイムレースを行ってから、第1戦の決勝が行われた。コースは昨日と変わりない様だ。 
 
 前半低速セクションを、トップレーサーたちがどうやって滑っているか観察してみた。とんがり山の前で大体の選手がチェックを入れていたが、その入れ方も様々。早めに入れる人もいればリップ直前で入れる人もいた。どっちにしろリップから極力浮かずに、下り面に早く着地して斜面を長く使って走らせることがポイントだった。その後の3連ウェーブも動き方は様々なんだけど、脚と上体のストロークを最大限使ってスムーズに運動していた。ここまでで結構差がついていた様だ。 
 
 中盤のバンクセクションはアルペン勢が速かった。第3バンクに入るラインがポイントで、思いっきりアウトから巻いて入って旗門に近づきすぎないで切り替える。そして第4バンクはフラッグに向かって切り込んで、ネットギリギリまでの幅を使ってカーヴィングで繋ぐ。第5&第6バンクも同様だがスピードが乗ってきているので、圧に潰されない良いポジションに乗り続けて居なければならない。このバンクセクションで一番キレてたのはディーター・クラスニック(AUT・アルペン)。すべてのバンクをまるでGSゲートを滑っているかの様にスムーズに荷重移動して、綺麗な円弧でつないで行った。上体も板も全くブレる様子はなくグングン加速して、第7バンク以降は発射しちゃうんじゃないかって位の限界スピードで走り抜けてった。いやぁ〜シビれる滑りを観たね。 
 
 そして千村&長嶋選手は、第2戦も予選通過出来ずに終了。現在日本で一番速いといわれる千村選手でさえ予選通過に1.6秒、トップに3〜4秒の差がある。マジで厳しい世界です。とりあえずお疲れ様でした。 
 
 本戦はまた激しい戦いでしたね。バンクセクションのラインが狭いので抜くのは困難。よって前半の低速セクションで前に出ていることが勝敗のカギでした。バンクセクションはタイムレースとは異なり、第3バンクをズラし気味でイン寄りに入ってのラインを潰していた。狭いだけに接触転倒も有りましたね。第6バンクを出た時点で大体勝敗は決まっていましたな。 
 
 第1戦の優勝は男子がJasay Jay ANDERSON(CAN)、女子がDeborah ANTHONIOZ(FRA)。いやぁ〜ジェシーは強いね。 
 
写真:男子表彰式。右から3人目がジェシーです。ヤツはアルペンレースでも勝ってるんだよね。 
  
 

2004. 12. 16  ワールドカップ4日目:第2戦決勝
 
 本日ワールドカップ最終日。まずは女子予選タイムレースを観戦。女子とはいえトップクラスは、男子に迫るタイムをたたき出すのであなどれない。速い選手はバンクをキレイに抜けていくね。ポジションも板も全くブレてない。勉強になるね。期待の土井&白鳥選手は、この難しいコースを果敢に攻めたものの予選通過ならず。ホントに世界は厳しい・・・。 
 そして決勝。その前に再度公開練習があったので、セクション毎に滑りを観察してみた。さすがに4日目ともなると選手はすっかり慣れている様で、板がガンガン当たるぐらいの接近戦で練習していた。気になったのがスタート直後の低速セクション。そこだけを何度も繰り返して練習していた。中盤のバンクセクションは狭いので、そこまでに前に出る事が重要だと云うことだな。決勝は最初に前に出た人が有利であったが、後続もがんがんプッシュしてハイスピードバンクまでもつれて転倒!なんて熱い戦いが繰り広げられた。観ている方にもそのスピード感が伝わってすごく盛り上がってた。結局男子優勝はまたもやJasay Jay ANDERSON(CAN)。2日で200万円ぐらい稼いだことになる。スゲエな。 
 
 レース終了後、速攻で宿に戻ってパッキング開始。急遽工藤さんたちの車に乗れることになったのだ。もう一泊する予定でお金払っていたので、宿のおじさんに返金お願いしたら50ユーロ返ってきた(ホントは35ユーロのはず)。よく判らないけど有難く頂いて、おじさんと握手してサヨナラした。あとでよく調べると更に10ユーロ安く払っていたことも判明。おじさんゴメンよ〜。有効に使わせてもらうよ。 
 車に荷物を積み込むと、隣の人の顔が見えないぐらいの過積載。その状態で4時間程移動して工藤さんたちが住むアパートに到着。途中荷崩れして荷物に拘束され、苦しみながら寝てました。アパートではキャンパーたちがディナーを作って待っていた。明日帰ってしまう鬼頭&五十嵐の送別パーティーでした。料理はとても美味しかったんだけど、鬼の様に飲まされ全部吐いて寝ちゃった。みんな明け方まで騒いでいた様だ。3ケースも有ったビールは全て無くなってた。みんなヤバイわ。 
 
写真:こんな感じの飲ませっぷりでした。ケンタ(左)、アツシ(右)。 
オイラの姿は載せられねえ・・・。 
  
 

2004. 12. 17  よそ様のお宅でOFF
 
 隣の部屋では明け方まで飲んで騒いでいた様だが、オイラは参加できる様な状態ではなく浅い眠りで朝を迎えた。でも起きたら昨日吐いたおかげで体調良好。五十嵐&鬼頭は体調悪そうに日本に帰っていきました。お疲れ様です。また日本のレースで会いましょう。 
 
 今日はここでOFFにして、明日ソルデン滑ってから帰ることにした。どうせ帰ってもみんなレースで居ないし、残留組は滑りに行かないらしいからね。ここのアパートでは最近、どこかの無線LAN環境が使えることが判明。早速使わせてもらってメールチェックと日記のアップが完了。電波が時々途切れるのはしょうがないけど、時間も料金も気にせずネットできるのはやっぱり快適。久しぶりに殆どの時間をパソコンに向かって過ごしたかな。みんな料理上手で美味しいモノ食べさせてくれるし、ここの生活も良いねぇ。 
  
写真:帰国した鬼頭(左)&五十嵐(右)。次回はおとなしく飲もうよぉ〜。 
  
 

2004. 12. 18  帰宅
 
 工藤さんと長岡プロはイタリアのFISレースに参加するので今日は移動日。残りの達、アツシ、ケンタ、白鳥、タケ、ウメでソルデンに行った。 
 ソルデンは前回行った時と同様、上部ゲレンデしか開いていなかった。小雪が舞っていたが、すぐに快晴の青空になっちゃった。最近雪降ってないね。トンネル通って裏側の太陽が当たるバーンで足慣らし。朝で人も少ないので気持ちよくハイスピードラン。何日もワールドカップ観ていて、自分が滑りたい衝動に駆られていたからガンガン攻めてみた。海外選手がバンク内で使っていたフロントサイドの腰高ポジションを真似してみると結構調子良い。ハイスピードで高い圧がかかる時に耐えられる。状況に応じて使い分けると良いかも? 
 今日は気持ちいいぐらい乗れてる感じだったので、斜面変化もノーチェック攻め攻めで落ちていった。一緒に滑っていたのはタケちゃんで、彼とは同じ大会でプロ昇格した時からのつきあい。ピッツタールではアルペンライダーになんとかついて行く感じだったけど、フリースタイル同士だと「負けられない!」みたいなテンションで、お互いの滑りに引っ張られるからヤバイよね。二人でソルデンの急斜面を限界まで攻めて、お互いに超満足の滑りだった。 
 家に帰ると工藤さんと長岡プロがレースに出かけるところで、みんなで送り出した。今回もお世話になりました。レース頑張ってね〜。そしてオイラも我が家まで車で送ってもって、ホント助かっちゃった。みんな有難う!日本でまた会いましょう。家に帰ると誰もいなくて独りぼっちだった・・・。同居人もレースに出かけていてたのだ。 
 
 オーストリアにいる間、何度も落とした「イヤホンのシリコンカバー」をまた落とした。リフトの上から落としても雪の中から探し出したし、居なくなっても必ず手元に戻ってくると信じていたのにぃ!工藤さんの車の中が怪しいけど今回は見つからなかった。お別れの時なのか? 
 
写真:お別れしたシリコンカバーの無いイヤホン。使えねぇ・・・。 
  
 

2004. 12. 19  土曜はOFF
 
 今日は小嶋アカデミーがOFFなので、オイラもOFF。帰る日が近いので滑りたい気持ちでいっぱいだけど、週末は人も多いのでOFFにするのが賢明。ゆっくり裏山でも登ってみようと思っていたら、外は雪が降っていた。久しぶりの降雪で喜ばしい事だが、裏山に入るのは断念した。トレッキング程度の軽い気持だったからねぇ、雪道登る装備はないのだ。日中ず〜っと降り続いてたから、明日はパウダー喰えちゃうかも?日本はホントに雪がないそうですね。「しっかりそっちで練習しておけ!」と皆に言われました。滑れるのもあと4日。いつもそうだが、ホントあっという間だよ。 
 週末のTVは「EURO SPORT」が面白い。競技名すら判らないマイナースポーツからメジャースポーツまであらゆるモノを放送しているが、この時期はスノースポーツが多く放送されている。スキー・スノーボードは当たり前で、日本じゃあまり放送されないカーリングやリュージュ、バイアスロンなども生放送されたりする。他の競技はあんまり詳しくはないんだけど、やっぱり日本人選手が出てくると興奮するよね。みんな世界で頑張ってる。オレも早くあんな舞台に立ちたい! 
  
写真:関係ないけどソルデンのゲレンデ内にある氷河。でかっ! 
 
  
 

2004. 12. 20  ホフツァイガーぁあ?
 
 本日のゲレンデはホフツァイガー!の筈が、雪で視界不良&車が登れないということでOFF。こっちの雪は日本の雪より白く感じるんだよね。だから空と雪面の区別がつい難い、気のせいかな?ゲレンデ内に木が無いからって話もある・・・まぁいっか。滑れる日は残り3日となってしまった。さて、今日は何しよう・・・。 
 残った食材で適当にメシ作った。カリカリベーコンに挑戦してみたら、ガリガリまでいっちゃってニガイッ!ゴミ箱行きです。ガーリック風味のポタージュスープ(粉末インスタントもの)もイマイチ美味しく無い!今日は失敗ばっかり。ガーリックトーストだけは美味かった。食後はコーヒー飲みながら久しぶりに読書。まだ読破してないんです「塗仏の宴」。なんだかんだで忙しかったからね。ストーリー思い出すのが大変さ。恐らく帰りの飛行機で読み切れるかな?夕方にはキッチリ筋トレ。結局一日中雪降ってたから、ジョギングは出来なかった。 
 2日も家の中でまったりと過ごすとダメだね。何かしてぇ〜。明日こそはパウダー喰うぜ! 
 
写真:クッキング〜ファイト!(注)ピザは箱から出してから加熱しましょう。 
 
※ ネット環境の都合で、またもや写真のアップは後日。恐らく日本に帰ってからになります。申し訳ない! 
  
 

2004. 12. 21  もういっちょう、ホフツァイガー!
 
 朝には雪が止んで天気良さそう。タイヤにチェーンつけてホフツァイガーへ。タカは大会疲れでOFF。ミヤと達でパウダーゾーンに突入。膝下パウダーだけど、たぁ〜のすぃ〜〜! 地形が判ってないし雪薄いから起伏激しいけど、超気持ちいい。日本の皆さん御免なさい「パウダー最高!」。まぁパウダーとはいえ、岩むきだしだったところに30〜40cm降っただけ。雪が薄いところはヤバイ。冒険して入ってみたが、岩踏みまくりで引き返すこともしばしば。そして1カ所誰も入っていない場所発見。速攻で突入。きぃ〜もちえぇ〜〜〜。ファーストトラックは、たまらん!久しぶりにスノボちゃんな感じを満喫しましたわ。帰って、痛みまくったエッジを研ぎ直した。滑走面側はどうにもならんな・・・。 
 
写真:またもや関係ないけど、巨大な「ナテラ」発見。パンに塗るモノね。容量なんと3kg!こんなもん喰いきれん。手強いぜ・・・。土産には重すぎて買えなかった。 
  
 

2004. 12. 22  久しぶり、ピッツ!
 
 昨日のパウダーで、はしゃぎ過ぎたか?朝なかなか起きられん。ハムストリングが筋肉痛だ。急いで支度して、久しぶりのピッツタールへ。さすがにパウダーは喰われてしまっていたが、雪質は申し分なく良すぎ。どんなに握っても固まらない細かい結晶の雪が、滑走面に刺さって板が走らん。ワックス間違えちゃった。気温も雪温も-17℃位。湿度も25〜35%ぐらいかな。昨日の気温もそれ位だったけど寒く感じなかった。パウダーで狂ってたせいか?でも今日はマジ寒い!顔が痛いくらい寒い。ネックウォーマーで完全防備でも辛かった。 
 ゲートはGS。だけどゲートには入らず急斜面トレーニング。ゴンドラ1本分の直滑降(これがシビレるんだわ)。そして深回り(のつもり)ターンなどを独りで練習。調子良いね。久しぶりにキッカーも飛んでみたが、ランディング短いのにスピードつけすぎたみたい。完全にフラットまで飛んでった。左膝に不安がはしったが、鍛えた筋肉と関節のストロークを十分に使ってガッツリ着地。衝撃は辛かったけど体は平気。怪我しなくて良かったぁ〜。よい子はインスペクションしてから飛びましょう。 
 その後は15連ウェーブだけを練習。ノーチェックはマジ不可能なので、流れの中でスピードコントロールして速くウェーブを越える練習。最初は1個ウェーブ越えてはチェックを繰り返し、体が動いてきたら2個越えてチェック、3個越えてチェック、とスピードを上げていった。結果、3〜4個越えるのが限界だったけど、脚と上体の使い方は良好になってきた。ウェーブも斜度、形状、構成によって攻め方が様々。一概に正しいムーブはこれ!って言えないけど、体は動くだけ全て使い切る位の方が速いと思う。 
 明日はまたホフツァイガーに行く予定なので、ピッツタールは今日で最後。名残惜しいが、イイ練習になったわい。売店でちょっとお土産物買って下山。う〜ん、寒さで疲れたぁ。疲れた体にゃ「肉!」って事で、タカと二人で肉焼いて喰ったとさ。 
 
写真:ありがとぉぉぉぉ〜ピッツタァァァ〜ル! 
  
 

2004. 12. 23  フィナーレ
 
 今日がオーストリア最後の滑走日。ゲレンデはホフツァイガー。行く途中Wennsの町にヘリコプターが降りてきた。警察が交差点を通行止めにして、そこにヘリが着陸。どうやら救急ヘリらしい。ゲレンデでもよく飛んでくるけど、こんな小さな町にも来ちゃう所が凄いですね〜。かなり緊急なのか?よく分かんないけどヘリは飛び立っていった。ちなみにピッツタールからIMSTまで(車で1時間弱の距離)ヘリで運ばれると800ユーロ(約11万円)です。肩の脱臼程度でも運ばれちゃいます。 
 そしてゲレンデ到着。気温-12℃で結構寒い。朝早いとゲレンデの殆どは山の影に入っているので、ここの多彩な斜面変化が判りづらくて怖い。アイスバーン、スノーマシンの雪、ガタガタの荒いピステと雪質も多彩でさらに怖い。怖いなかで、如何に谷回り作って限界スピードでターン出来るか攻めてみる。最初はズレズレで落とされるけど、数本滑るとターンで繋げる様になる。そうしたらバーンを変えて、改めて怖さを感じながらまた攻める。ホフツァイガーはそういう練習に丁度良い。日本だと人が多くて危ないから出来ません。午前中で十分満足するだけ滑り込んだ。今回のオーストリアは、かなり滑り込めて満足でした。 
 
 帰ってパッキング&片づけ。先に帰った人達が残していった分も含めて、かなりの量の食材が有った。宿のオーナーや小嶋アカデミーに贈呈です。でも有り難迷惑か・・・? パッキングは、来た時と同じぐらいの量かな。体重計が無いから重量不明だけど、チェックインは何とかなるでしょ。そして残った酒を片づけながら朝を待つ。 
 
写真: 
  
 

2004. 12. 24  旅立ち
 
 酒飲みながらDVDで「8mile」観てたら、速攻眠りに落ちていった。ミヤは朝までDVD観ながら起きていたらしい。寝る前に酒のつまみを色々食べたせいで、胃が重い。わざわざご飯炊いてお茶漬け食べたっけな。残りの荷物を詰め込んで、あと1週間残るタカを一人残して出発。2ヶ月半も暮らしていたんだねぇ。景色も見慣れてすっかり住民気分だった。 
 空港で小嶋さんとお別れし、いざ戦いのチェックインカウンターへ。まだあまり混んでいない。残念ながらチェックが緩いという噂の男性係員は居ない。とりあえず適当な女性係員でチェックイン敢行。とりあえずフレンドリーに笑顔で「ぐーてんもるげん!」。おおっ、何かイイ感じだぞ。預け荷物の総重量は40kgを越えていたが、問題なくチェックイン完了!ミヤも同じく完了。「こんなんだったら、手荷物のバインディングも預ければよかったぁ〜!」とミヤは嘆いていました。ミヤのバックパックはパンパンなのです。 
 カフェでお茶しながら飛行機を待つが機体がまだ着いていなかったようで、40分押しでインスブルック出発。いつもの狭いプロペラ機ね。時々ジェット機の時もあるらしいが? そして、アッという間にウィーン到着。今、カフェのフリースポットで、この日記を書いている訳だ。電波拾える場所とか電源の場所とかは、先に帰ったルミから情報もらってたのね。無線LANってホント便利だわ。ちょっとお買い物して出国する予定。この後なにかトラブルは有るのかな? 
 この続きは、日本に帰ってからで。 
 
写真: